先輩社員紹介 people
社会とのつながりを実感
プロ意識を持って
仕事をしています
大田原製作所
U.T.
2023年入社
技術部 消防技術課 技術係
東京の大学ではプログラミングを学び、以前から地元で見かけ興味を持っていた櫻護謨に入社しました。現在は技術部で消防用ホースの開発や試作、実際のホースを用いた試験・改良、開発資料作成などを担当しています。
自由な発想を活かせる職場
以前からモノづくりが好きでした。プログラミングもモノづくりのひとつですが、実態がないモノよりも、目に見える成果がある製造業で働きたいと思ったのが櫻護謨に入社した決め手です。知識ゼロからのスタートでしたが、上司や先輩に教えていただきながら、少しずつスキルを身に着けてきました。
実際に入社して思ったのは、会社の雰囲気の良さです。笑いが絶えない場所、コミュニケーションが苦手でも黙々と仕事ができる場所があり、いろいろなタイプの人がいて、人柄のいい人たちばかり。穏やかな雰囲気があり、みんなの距離感が近いところがこの会社の魅力だと思います。
また、消防用ホースは自社開発品であるため、開発の自由度が高く、「こうすればもっといいのにな」という自分の発想を上司に提案すると、意外にもそのやり方が通ることがあるところも面白いですね。入社2年目の私の意見を聞き入れてくれるところにやりがいを感じます。
研究用の消防用ホースを試作した時のことですが、消防用ホースの外側はたて糸とよこ糸を専用の機械で織ってつくられているのですが、その糸の1本に、本来と材質の違うものを入れてしまったことがあります。ホースをまるまる数本駄目にしてしまう大失敗でした。会社に損害を与えてしまったと思うのですが、上司や先輩が丁寧に指導してくださったことに感謝しています。
技術者としての意識と責任を持つ
私が大切にしているのが、先輩から教えられた「技術者としての意識と責任を持つように心がけよう」という言葉です。消防用ホース全てを取り扱っている部署ですから、何を聞かれても答えられるように知識を高め、わからなくても、どうすれば良いのか糸口が示せるように努めています。
まずは自分で考えて行動し、うまくいかなければ過去の文献を調べたり、先輩に相談したりするように意識しているのですが、それができるのも、働きやすい職場環境があってこそだと思っています。
実は、工場の仕事だけでなく、エンジニアとしての視野を広める意味を含めて、アメリカで開催された展示会に同行するという貴重な機会をいただきました。展示する製品の準備や展示方法の設計を任されたのですが、こうしたさまざまな経験が自分の成長につながっていると実感しています。
櫻護謨で働くようになってから、報道などのニュースで消防隊員が消防用ホースを使用している様子が流れると、「あれは、もしかして櫻護謨のホースかな?」とか、通りすがりの消防車を見て「あのホースはどこのだろう?」と気になるようになりました。自分がかかわったものが、実際に人命救助の現場で使われているのだと思うと気が引き締まります。
今までにない製品の開発を手掛けたい
今後は今までにないような新しい機能の消防用ホースを開発するのが夢です。今あるホースは長年をかけて技術者が研究し形になったものですから、それ以降、どうしても大きな変化がありません。そこに新しい発想を入れて、流れを変えてみたいという気持ちがあります。
消防用ホースといっても、水の流れが速かったり、破れにくかったりと、さまざまな種類や特徴があります。アメリカのホースにも触れたことがあるのですが、大きな体格の人が扱うので、大きいし硬いし重量もあります。アメリカでは日本より山火事が多く、かつ規模も大きいことや、水場から火災現場が遠かったりするので、軽さや柔軟性よりも頑丈であることが優先されるようです。
櫻護謨は100年以上の歴史のある会社なので、ノウハウも技術もあります。だからこそ、現場の声を汲み取って幅を広げ、世の中の需要に合ったものを追い、さまざまな技術を組み合わせる力があるはずです。
社会につながる仕事だということに誇りを持って、これからも精進していきたいと思っています。